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科研費 [about Study]

しばらくぶりの更新です。
もう少し早く再開するつもりが、のびのびになってました。

同業者の方ならタイトルを見て、
「あー、科研費ね。お互い申請頑張りましょうね」
とすぐわかると思いますが・・・・・




そう、今まさに「科学研究補助金」(通称:カケンヒ)の申請用書類作りをしています。
科研費とは、
「これから行いたい研究には、これだけ費用がかかります。その補助をしてもらえませんか?」
という申請書のことです。

所属する研究機関は、年間の研究費が割り当てられていることが多いのですが、
実験するのには何かと費用がかかるもの。
割り当てられた研究費だけでは充分な実験が出来ないため、
それ以外に外部から研究資金を集めてこなければなりません。

その代表例が「科研費」です。
文部科学省や独立行政法人日本学術振興会が窓口となり補助金が交付されます。

多いものだと、1課題に数年で億単位が、
私たちのような若手研究者は大体2~3年で数百万円の研究費がもらえます。

研究分野は意外と広く、
生物学や農学などの自然科学分野のみならず、化学・工学・数学・社会科学や人文学など
多岐に渡っています。

しかしながら、その採択率は結構低いのです。
大体申請数の2~3割と言われています。
いただけたらラッキーなのですが・・・・

申請は、ファーマットが決められた書類に当てはめていく方法がとられますが、
それがなかなかのくせ者。
言ってしまえば、この申請書のみが判断基準
補助金を交付するに値する研究であることを、十数ページ内に盛り込まなければなりません。
まして、フォーマットが決まっているため、研究の詳細を自由に書ける部分はそのうちの数ページ。

そこにわかりやすく、かつ、見やすく詰め込むのに頭を悩ませます。

顕微鏡部屋で測定したり、実験台で実験したり、普段ほとんど自分のデスクに座っていないので、
正直なところ、デスクワークはかなりキツイ、笑


しかし、研究費がもらえるかもらえないかがかかっているとなると、そうも言っていられない。
申請者当人だけでなく、ラボのリーダーにも「力」が入ります。

先週末に一通り仕上げたものをリーダーにチェックしてもらったのですが、
手元には、真っ赤っかになって戻ってきました、苦笑
あまりの多さにどこをどういう風に直したらいいのか、奮闘しながら解読・手直し中です。

ここ近年、私が所属する脳科学分野は、政府からおりてくる研究費が年々少なくなっているようです。
(逆に増えているのは、社会的にも注目されているES細胞やiPS細胞の研究分野のよう)
社会的も注目されている分野に研究費がまわりやすいようです。

まー、仕方ないことかもしれませんが・・・・・

なので、なんとか補助金で賄おうと、みんな必死。
科研費、通るといいな。
けど、通ったらやらなきゃならない課題がまたひとつ増えるなー。

なんてことを考えつつ、、
書類の仕上げ、ガンバリマス[ぴかぴか(新しい)]



タグ:研究費
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コメント 3

mau-mauu

科研費目指して頑張って下さい o^^o
科研費ではないですが、自分の研究課題にお金が少々
ついてます。1月には報告書提出が待ってます。
まだデータが出てません ><
by mau-mauu (2008-10-07 21:51) 

メイ

私も書類書くのは苦手です@w@
頑張ってカケンヒ(σ・∀・)σゲッツ!!してください!(使い方あってる?)
by メイ (2008-10-08 00:28) 

のり

>mau-mauuさん
なんとか出し終えましたー
報告書書くのにデータを出さなきゃならないのって結構大変ですよねー
そんなに簡単にデータでないものだし。。。。
お互い頑張りましょうね

>メイさん
(σ・∀・)σゲッツ!! →あってまーす!
(σ・∀・)σゲッツ!! (σ・∀・)σゲッツ!!
できたらいいなぁー
by のり (2008-10-08 23:39) 

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