STAP細胞騒動に思ふ [about Scientists]
ひさしぶりの更新です。
お仕事、ちゃんと続けてますよ☆
相変わらずタマゴミマンですが・・・・・・
ところで、一連のSTAP細胞騒動。
昨日最終報告がありました。
テレビや新聞、ネットなどで憶測も含めいろいろ出ていますが、
研究所というところで働いでいる、いち個人からのつぶやきでも書いてみようかなと思います。
同じ業界(?)で働いているので、少なくとも一般の方やマスコミの方よりは事情がわかった上でつぶやけるのではないでしょうか・・・・・
研究所にいる以上、やはり今回の騒動の行方は気になるところ。
ちょくちょくチェックはしてしまいます、やっぱり。
でも、コメントや解説をみるにつけ、正直、
「これは違うと思う」
という書き込みもありで。
だから、少しだけつぶやかせてください。
1)彼女はトカゲのしっぽ切りされたのか?
「他の共著者は責任は重大ではあるものの、不正やねつ造は彼女単独でやったもの」という報告でした。
それに対して、「トカゲのしっぽ切りだ」とか「上司は責任取らないのか」というコメントが多数。
私の想像からすると、トカゲのしっぽ切りなんかではなく、まったく報告の通りなのではと思います。
上司もなにも、彼女は研究室のリーダーであり、上司の立場でもある人。彼女が責任を取ればいいだけのこと。
それに、共著者の面々ほどの研究者なら、もし、写真の切り貼りや画像取り違えに気付いていたとしたら、その時点でそれを黙認することはありえないです。(でも、まさかそんなことしてると思ってないから気づかず普通の結果として見たんでしょうね)
彼女が「見やすい写真を示したかった」から切り貼りしただけだと主張しているけれど、それなら見やすい写真が撮れるまで追実験すればいいだけのこと。
まぁ、それはそれで大変なのですが、世の中の研究者たちはそのために繰り返し繰り返し同じ実験をし、データを集めて頑張っているわけで。
しかも、切り貼りしてしまっては同じ写真内の他のレーンと比較することなんてできない。まったく意味のないデータを載せていることになってしまいます。
それから、博士論文に使われたものと酷似した図を間違って掲載したと「悪意のない間違い」であると彼女は主張しているけれど、どうやったらうっかり間違えるんだろうと不思議です。
通常、論文に掲載する写真はチャンピオンデータを使うもの。
今まで論文に使った図は覚えているし、大量の似たような写真の中から選んだ場合、どの写真を使用したのかわからなくならないように絶対マークは付けておきます。
それに実験データのフォルダには普通日付も一緒に記録してあるものだから、数年古いフォルダの中からうっかり選ぶようなことはまず起こりえない。
ましてや博士論文使用の図なら論文以外にもスライドなどでも何度も使っているだろうから、絶対覚えているはず。
論文を投稿するとなると、どの図を使うか吟味に吟味を重ねるもの。
うっかり図を間違えても、投稿段階で気付くと思うんですが・・・・・・
どうやったらうっかり間違ったまま投稿してしまうのかナゾです。笑
2)研究所としての責任はあるのか?
もし、研究所としての責任があるとしたら「彼女をリーダーとして採用した責任」があると思います。
たしかにSTAP細胞を発見したときの発表の仕方は大げさで、いかにも理研の成果であるとも見えない報道だったかもしれません。でも、それだけショッキングな発見だったのも事実です。
私もSTAP細胞の発表のニュースには心躍りましたし。
プレスリリースはよくされているし、彼女の発見が科学界にとって非常に大きな発見であるからあれだけ騒がれたのだと思います。
発見に加え、若い女性研究者であること。研究スタイルも変わっていること、など、マスコミが好きそうなネタをばらまいたのはちょっとやりすぎたとは思いましたが・・・・
でも、ああいう発表をしたかったのは彼女の希望があったからなのではないでしょうか?
すごい発見をしたとしても、取材をあまり受けたくないような研究者だったら、もっと控えめな形でリリースしていたはずです。
きっとまわりも浮かれてたんでしょうね。
それから、理研側が論文のチェックをしなかったのか?と詰問されてました。
これについて、ワタシはこう思います。
通常、研究所や大学が論文にかかわってくるのは、論文が掲載されてからのこと。
論文を書いて投稿する段階で、所属機関がかかわってくることはありません。
それまでは、研究や論文投稿の倫理に基づいて、研究者
3)彼女がしたことは、通常ありえるのか?
4)実験ノートが2冊って。。。。
お仕事、ちゃんと続けてますよ☆
相変わらずタマゴミマンですが・・・・・・
ところで、一連のSTAP細胞騒動。
昨日最終報告がありました。
テレビや新聞、ネットなどで憶測も含めいろいろ出ていますが、
研究所というところで働いでいる、いち個人からのつぶやきでも書いてみようかなと思います。
同じ業界(?)で働いているので、少なくとも一般の方やマスコミの方よりは事情がわかった上でつぶやけるのではないでしょうか・・・・・
研究所にいる以上、やはり今回の騒動の行方は気になるところ。
ちょくちょくチェックはしてしまいます、やっぱり。
でも、コメントや解説をみるにつけ、正直、
「これは違うと思う」
という書き込みもありで。
だから、少しだけつぶやかせてください。
1)彼女はトカゲのしっぽ切りされたのか?
「他の共著者は責任は重大ではあるものの、不正やねつ造は彼女単独でやったもの」という報告でした。
それに対して、「トカゲのしっぽ切りだ」とか「上司は責任取らないのか」というコメントが多数。
私の想像からすると、トカゲのしっぽ切りなんかではなく、まったく報告の通りなのではと思います。
上司もなにも、彼女は研究室のリーダーであり、上司の立場でもある人。彼女が責任を取ればいいだけのこと。
それに、共著者の面々ほどの研究者なら、もし、写真の切り貼りや画像取り違えに気付いていたとしたら、その時点でそれを黙認することはありえないです。(でも、まさかそんなことしてると思ってないから気づかず普通の結果として見たんでしょうね)
彼女が「見やすい写真を示したかった」から切り貼りしただけだと主張しているけれど、それなら見やすい写真が撮れるまで追実験すればいいだけのこと。
まぁ、それはそれで大変なのですが、世の中の研究者たちはそのために繰り返し繰り返し同じ実験をし、データを集めて頑張っているわけで。
しかも、切り貼りしてしまっては同じ写真内の他のレーンと比較することなんてできない。まったく意味のないデータを載せていることになってしまいます。
それから、博士論文に使われたものと酷似した図を間違って掲載したと「悪意のない間違い」であると彼女は主張しているけれど、どうやったらうっかり間違えるんだろうと不思議です。
通常、論文に掲載する写真はチャンピオンデータを使うもの。
今まで論文に使った図は覚えているし、大量の似たような写真の中から選んだ場合、どの写真を使用したのかわからなくならないように絶対マークは付けておきます。
それに実験データのフォルダには普通日付も一緒に記録してあるものだから、数年古いフォルダの中からうっかり選ぶようなことはまず起こりえない。
ましてや博士論文使用の図なら論文以外にもスライドなどでも何度も使っているだろうから、絶対覚えているはず。
論文を投稿するとなると、どの図を使うか吟味に吟味を重ねるもの。
うっかり図を間違えても、投稿段階で気付くと思うんですが・・・・・・
どうやったらうっかり間違ったまま投稿してしまうのかナゾです。笑
2)研究所としての責任はあるのか?
もし、研究所としての責任があるとしたら「彼女をリーダーとして採用した責任」があると思います。
たしかにSTAP細胞を発見したときの発表の仕方は大げさで、いかにも理研の成果であるとも見えない報道だったかもしれません。でも、それだけショッキングな発見だったのも事実です。
私もSTAP細胞の発表のニュースには心躍りましたし。
プレスリリースはよくされているし、彼女の発見が科学界にとって非常に大きな発見であるからあれだけ騒がれたのだと思います。
発見に加え、若い女性研究者であること。研究スタイルも変わっていること、など、マスコミが好きそうなネタをばらまいたのはちょっとやりすぎたとは思いましたが・・・・
でも、ああいう発表をしたかったのは彼女の希望があったからなのではないでしょうか?
すごい発見をしたとしても、取材をあまり受けたくないような研究者だったら、もっと控えめな形でリリースしていたはずです。
きっとまわりも浮かれてたんでしょうね。
それから、理研側が論文のチェックをしなかったのか?と詰問されてました。
これについて、ワタシはこう思います。
通常、研究所や大学が論文にかかわってくるのは、論文が掲載されてからのこと。
論文を書いて投稿する段階で、所属機関がかかわってくることはありません。
それまでは、研究や論文投稿の倫理に基づいて、研究者
3)彼女がしたことは、通常ありえるのか?
4)実験ノートが2冊って。。。。
2014-04-02 15:31
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