ラボの構成メンバー その3 「研究員」 [about Scientists]
今回は、ラボの構成メンバーその3「研究員」について紹介したいと思います。
と、その前に
↑
これなーんだ? その3 ヒント:見たそのまんまです。
その2 研究員(大学なら助教)
研究員は、ラボの中でも中心的役割を担っています。
ラボ全体の研究成果が良いか悪いかは研究員にかかっているといっても良いでしょう。
科学雑誌に論文がバンバン出ているラボというのは、大体研究員が頑張っているところです。
専門分野は違えども、大学院の博士課程まで終えた博士(いわゆるポスドク)です。
研究員レベルになると、実験をするのはもちろん、結果をまとめて論文投稿(もちろん英語)しなくてはなりません。
時には、ラボリーダーに頼まれて日本の科学雑誌に総説を書いたりしなければなりません。
更に、研究費をもらえるよう申請書を書く仕事もあります。
一人で研究を進めている人もいますが、テクニカルや学生が下について複数人で実験している場合もあります。
とはいえ、実験を一人で進めるにも限度があります。
一日中実験していても、あるまとまったデータを集めるのに1週間、1ヶ月は平気でかかったりするのに、
それ以外に書き仕事のデスクワークをしなければならないのは、正直なところ結構大変です。
その点、自分の実験を手伝ってくれるテクニカルや学生が付いていると早く実験結果が出るので助かります。
しかしながら、自分の下に誰かを付けて指導しながら事を進めるというのは、意外に難しいものです。
自分が教えた通りに実験ができるようになるまでには、時間もかかります。
馬が合わないことも多々あります。
それでも、自分よりも器用に実験してくれる人が付いてくれるとそれはすごくラッキー。
研究がものすごくはかどります。
一般企業の上司と部下と似ていますね。
日本の研究所では、今現在、研究員がひとつの研究所に滞在できる年数は3~5年くらいという場合が多く、
数年したら、次の場所を探して就職活動をしなければなりません。
運良く、募集の少ない企業の研究所に就職できれば、数年で異動しなければならないことはないでしょうが、
大学や公的研究所は違います。
自分の専門分野の研究所というものは、意外と少ない物です。
数限られているので、自ずと日本全国津々浦々、、、更には世界中の研究所を探しまわらなければなりません。
一つの研究所にやってきて、研究をスタートさせ実験結果を出し論文を投稿するには、3~5年では短すぎると思います。
ましてや、まだラボが立ち上がったばかりだったりすると、実験装置を組み立てるところから始めなくてはならなくて、
研究が「うまく」動くようになるまでに、1年かかるなんてことはざらだったりします。
もう少し、せめて10年くらいは同じ研究所で働いていられる体制を作った方が良いと思うのですがね・・・・・
雇用期限の制度は誰が決めたか知りませんが、ちょっとかわいそうだと思います。
と、後半は、研究所の体制に対しての抗議っぽい内容になってしまいましたが、、、、
次回は「テクニカルスタッフ」についてお話したいと思います。
では、これなーんだクイズの回答お待ちしてマース!
今までの構成メンバーの記事についてはこちら
・その1 ラボリーダー
・その2 副ラボリーダー
と、その前に
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これなーんだ? その3 ヒント:見たそのまんまです。
その2 研究員(大学なら助教)
研究員は、ラボの中でも中心的役割を担っています。
ラボ全体の研究成果が良いか悪いかは研究員にかかっているといっても良いでしょう。
科学雑誌に論文がバンバン出ているラボというのは、大体研究員が頑張っているところです。
専門分野は違えども、大学院の博士課程まで終えた博士(いわゆるポスドク)です。
研究員レベルになると、実験をするのはもちろん、結果をまとめて論文投稿(もちろん英語)しなくてはなりません。
時には、ラボリーダーに頼まれて日本の科学雑誌に総説を書いたりしなければなりません。
更に、研究費をもらえるよう申請書を書く仕事もあります。
一人で研究を進めている人もいますが、テクニカルや学生が下について複数人で実験している場合もあります。
とはいえ、実験を一人で進めるにも限度があります。
一日中実験していても、あるまとまったデータを集めるのに1週間、1ヶ月は平気でかかったりするのに、
それ以外に書き仕事のデスクワークをしなければならないのは、正直なところ結構大変です。
その点、自分の実験を手伝ってくれるテクニカルや学生が付いていると早く実験結果が出るので助かります。
しかしながら、自分の下に誰かを付けて指導しながら事を進めるというのは、意外に難しいものです。
自分が教えた通りに実験ができるようになるまでには、時間もかかります。
馬が合わないことも多々あります。
それでも、自分よりも器用に実験してくれる人が付いてくれるとそれはすごくラッキー。
研究がものすごくはかどります。
一般企業の上司と部下と似ていますね。
日本の研究所では、今現在、研究員がひとつの研究所に滞在できる年数は3~5年くらいという場合が多く、
数年したら、次の場所を探して就職活動をしなければなりません。
運良く、募集の少ない企業の研究所に就職できれば、数年で異動しなければならないことはないでしょうが、
大学や公的研究所は違います。
自分の専門分野の研究所というものは、意外と少ない物です。
数限られているので、自ずと日本全国津々浦々、、、更には世界中の研究所を探しまわらなければなりません。
一つの研究所にやってきて、研究をスタートさせ実験結果を出し論文を投稿するには、3~5年では短すぎると思います。
ましてや、まだラボが立ち上がったばかりだったりすると、実験装置を組み立てるところから始めなくてはならなくて、
研究が「うまく」動くようになるまでに、1年かかるなんてことはざらだったりします。
もう少し、せめて10年くらいは同じ研究所で働いていられる体制を作った方が良いと思うのですがね・・・・・
雇用期限の制度は誰が決めたか知りませんが、ちょっとかわいそうだと思います。
と、後半は、研究所の体制に対しての抗議っぽい内容になってしまいましたが、、、、
次回は「テクニカルスタッフ」についてお話したいと思います。
では、これなーんだクイズの回答お待ちしてマース!
今までの構成メンバーの記事についてはこちら
・その1 ラボリーダー
・その2 副ラボリーダー
残り時間何分・・・というタイマーでしょうか?
by sonata (2008-08-27 06:15)
>sonataさん
お、タイマーであるというのは正解です!
何に使うかは、「これなーんだ? その3」の解答編でお伝えしますね。
また遊びに来て下さい!
by のり (2008-08-27 19:37)